病院日記・壱

2003年7月6日
 僕が中学2年の時、入院していた。不眠症で、疲れていたせいか一日病室のベットで泥のように眠っていたことを覚えている。それから12錠もの薬を服用していた。

 一度、その副作用で筋肉が強張り、首が90度左横に曲がり硬直したまま動けないことがあった。
 
 死にたい、と安易に思った。弱いな、自分。僕のいた病室・・全部の病室の窓に鉄格子が付いていた。

 不思議な閉鎖間を感じていたような気がする。

 いつから、僕は変わっていったのだろ。

 ふと、そんなことを考える。


 [生きる]

 
 生きるって辛い

 死ぬって辛い

 でも、消えるって哀しい。

 笑いながら、ぼんやり空を見上げ喜べれたらうれしい。


                                                                                                                                                                                                                                                                                  


 


 [〜鉄〜・2]

                                                               
  

 「なん・・だ?」

 少年は、硬直していた。

 さっきの悲鳴は、登校中の学生たちでその後ろに奇怪な物体が2体鬩ぎあうように・・・

 「戦ってるの・・かな?アレ・・」

 逃げる学生、立ち止まって動けない少年。

 数多の悲鳴が響き渡る。
 
 少年は、恐怖するも動じはしなかった。腰が抜けたわけではなくただ、?観て?いたのだった。

 ・・その2体は、姿かたちは違う。1つの物体は人型で、背は少年ぐらい。甲虫のような突起が頭の額辺りにあり、アーマーのようなモノを纏っていた。

 そしてもう一方は、機械的でまるで道化のような動きで形は蟹のような骨格をして二本足で歩いていた・・・。

 そのうち、甲虫の方がこちらに?吹っ飛ばされて?きた。

 「うわっ!」

 思わず、よろけながらも避ける少年。

 ≪きゃっ・・≫

 「え?」
 
 今、女の子の声が・・

 空耳かと疑う少年は、何処から聞こえてきたのか辺りを見渡す。まさか、学生が?

 そう思うが、もう既に少年一人になっていた。逃げ遅れたことに気づく少年。

 「・・・」

 少年は、逃げようとして吹っ飛ばされた方の物体を見ながら逃げようとする。

 ≪助・・けて・・≫

 立ち止まる。

 「今の・・」

 幻聴かと疑って、少年はふと甲虫の物体を見る。

 (まさか・・)

 ≪助け・・て・≫
 
 !!
 
 少年は、無我夢中で物体との距離を縮めた。

 「大丈夫ですか?!」

 少年は、どうしていいのか解らず困惑してあたふたするばかりだった。顔らしき部分にはスモーク・シールドのかかったバイザーがあった。

 ≪お願・・い・・ハッチを開けて・・≫

 「ハッチ?あっと・・どうすれば・・」

 ≪バイザーの・・、横・・の出っ張・・ガフっ・・ったスイッチを・・・≫

 それらしきモノを発見する少年。

 押す。

 バシュっ!!!

 その音とともに、冷気が排出される。それが当たり、右腕を凍傷焼けどする少年。

 「痛っ!!」
 
 少年は、そこで初めてへタレこんだ。

 
 
                 続く
 

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